竜王戦で永世竜王に羽生さんついに王手。あと1勝で永世七冠も達成とあっては祈ってしまう人は多いはず

先日の竜王戦の第四局、羽生さんが勝利して永世竜王へ王手をかけましたね。前回のことがあるので3勝してもファンはまったく安心していないと思いますが、それでもやっぱりうれしい限りです。あと1勝、なんとか買って永世竜王になってもらいたいものです。渡辺竜王とそのファンの方たちには悪いのですが、それでもやはり今回は羽生さんに買ってほしいと思ってしまいます。

もし永世竜王をとったら永世七冠も同時に達成ですからね。将棋界全体で考えてもなんとしても達成したほしいものです。次回は12月4日、5日に鹿児島での対局。あと1週間、詰将棋でもしながら楽しみに待ちましょう。

将棋のプロ棋士に求められるのは”強さ”だけではない。 市場、ファンが求めているものを理解しないと将棋はどうやっても衰退していっちゃうと思うので、真剣に対策を考えいきたいなと思うこと

将棋ファンならみんなが気が付いていることのひとつにプロ棋士の若手の台頭があります。先日のAmebaの若手とベテランの7番勝負でも明らかですが、近年、20代の若手棋士がすごい勢いで台頭していきています。そして事実、とても強いですね。たしかに強さはとても重要なわけですが、将棋を後世に残していこうと思う時に重要なのは決して強さだけではないのではないか、それだけを求めていくと将棋そのものが衰退していっちゃうんじゃないかというような懸念を持っていまして、とても心配しています。

電王戦の結果をみても明らかですが、最近のCPUの将棋は非常に強く、プロ棋士すらも負かしてしまうほどです。もし、強さだけを追い求めていったならば、行きつく先はそこと同じものとなるわけですが、じゃあ、みんなが将棋ソフトのファンで応援しているかというと、まったくそんなことはありません。へー、強いね。すごいですね。そういうことは当然思うけど、だからといって将棋ソフトに会いたい、指導対局してほしいなんて風にはならないわけですね。でも、将棋ファンの間で大人気の木村九段は、もちろん強いけれど残念ながらタイトルには今一歩届かない状態が続いています。タイトルを獲得する一歩手前、挑戦するところまでは6回もいっているのに届いていないという方です。奨励会を突破してプロ棋士になったのも23歳と、圧倒的に遅咲きのグループです。それでも多くの将棋ファンは木村九段がイベントに現れると笑顔になり、そして指導対局の機会があれば狂喜乱舞してしまうわけです。この2つの事例から考えると、市場やファンが求めているのは結局のところ、強さだけじゃないというのがわかってもらえると思います。

市場のみんなが求めているのは結局、どのジャンルにおいても”共感”や”あこがれ”であり、強さはそのためのひとつの材料にすぎないというのが、こうした事例からわかってきます。以前、テニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーがBIG4というものを作り、みんなが見たい、会いたいと思うような有名な選手を作ることがテニス界のために重要だと話をされていました。その意図というのは、強い人が分散すると、BIG4のようにわかりやすいアイコンとして認識しづらく、結果、テニス界への興味が減退してしまうというような話です。

「強くてみんなが憧れる上に共感もしちゃう」というようなプロ棋士を育て、アイコンとして機能するように仕組みの改善や、教育、そのプロ棋士のメディアなどへの露出量のコントロールなどを行っていくことが将棋界、全体を考えると必要なんじゃないでしょうか。なんとなく強い人がたくさんいますというだけでは、市場は受け入れてくれないはずです。そういった点では藤井聡太四段とかすごいぴったりですよね。こういう人が何人か登場して、全体で盛り上がっていくといいですね。

羽生善治棋聖の普及にかける思いが垣間見えるお話

将棋が好きな人はきっと将棋を応援している企業や団体を、さらに応援するはずです。abemaTVのサイバーエージェント、NHK杯のNHK、そして叡王戦のドワンゴと、こうした企業は応援せずにはいられませんよね。さて、今日はそんな中の1社、ドワンゴさんのニコニコニュースで素敵なオリジナル記事があったのでご紹介です。

タイトル戦とタイトル戦の合間に1日空いているとするじゃないですか? 普通は、そういう時は、休養にあてたり研究にあてたりしたいというのが当然だと思うんですけれども、羽生さんは何とかやり繰りして来てくれたりすることがよくあるんですよね。これは本当に想像できないですよ

引用|将棋の普及ために尽力する羽生善治棋聖のエピソード「タイトル戦の合間に、予定をやり繰りしてイベントに来てくれることがよくある」

去年から森内さんが将棋教室をはじめて、なんだかすごいプロ棋士の人たちが指導対局やらイベントなどで、教室によくいることが将棋ファンの界隈で話題になっていますが、これもやはり普及の一歩なのでしょう。そして、やっぱり羽生さんもそういうところがたくさんあるわけですよね。将棋の本とかだと、もう羽生さんの名前がついた本や、推薦に名前が貸し出されているのとかがすごい数に上っていますが、そういうところは羽生さん自身が、自分ができること、将棋界のために自分をどう使うかというところまで考えてのことなんでしょうね。

最近、ものすごい勢いで若手の世代、コンピューター将棋で研究を重ねている世代が台頭していますが、羽生さん、森内さんといった大御所はファンのなかではとても大きな存在。将棋の棋力、素敵な対局などももちろんファンとしては見たいですが、その姿を拝ませてもらえるだけで、同じ空間を共有させてもらえるだけで、また明日から将棋ファンを続けようと思ったりするほどの影響力があるわけですよね。いつまでも素敵な先生でいてほしいですね。

竜王戦は渡辺竜王が一勝を勝ち取り次の第4局へ

週末の竜王戦、多くの方が盛り上がっていたんではないでしょうか。AbemaTVのおかげで将棋の生中継がぐっと身近なものになったわけですが、竜王戦ものもれなく生中継。羽生さんが2連勝しての3戦目は、渡辺竜王が1勝目をあげて次の第四局目へと進むことになりましたね。

あの銀打ち、とても悔やまれます。ああ、あそこからもう一度打てたら…と、見ていて思う対局でした。無論、私が打っていたわけではありませんが…。 渡辺さんファンには本当に申し訳ないですが、永世竜王、羽生さんにとってもらいたいという気持ちが強すぎて、見ていて公平に応援ができなすぎてつらいですね。

さて、次は新潟となるわけですが少し日があいて11月23日(木)と24日(金)に開催。ここまで毎週、そして週末に行われたので間が空いてしまうのは少し残念ですが、気持ち的にたてなおせるチャンスという風に考えると、今年の羽生さんはある意味もっているかもですね。永世竜王、獲得してほしいです。

 

竜王戦で羽生さん2連勝!第二戦は本当に強かった

竜王戦の第二戦、終わりましたね。羽生さん勝ちましたね。渡辺さんと渡辺さんのファンの方たちには申し訳ないですが、今回は羽生さんに勝ってもらいたいと心底思っています。ここまで来たら永世竜王の称号を羽生さんにとってほしい。多くの将棋ファンが思っているんじゃないでしょうかね。そして、今回の第二戦、劇的に強かったですね。崩されることのない、完勝な状態で多くの人が驚いたはず。中村さんとの王座戦の時も、今年は竜王戦一本に絞ってのぞんでいるんじゃないか的な話は一部でありましたが、この結果見ると本当にそうなのかもと思ってしまうほどですね。(もちろんそんなことはないと思いますが…)

ただ、以前の悪夢の4連敗もあるのでファンも含めて楽観視、安堵している人はだれもいないのではないでしょうか。今年の竜王戦、最後まで目が離せそうにありません。

 

羽生さんが1勝でリードスタートの今年の竜王戦。週末はいよいよ第二局

先週からはじまった竜王戦、今年は羽生さんと渡辺さんというゴールデンカード。永世がかかっているので注目もかなり集まっている中での第一局。羽生さんの勝ちでスタートしましたね。素直にうれしいです。第二局は今週の土日の28、29日の2日間。29日の日曜日は大船渡市民文化会館大ホールで10時から大盤解説会があるので余裕が時間的に可能であればぜひ行きたいところです。片道6~7時間というところですかね。日曜日で、翌日は月曜日で仕事がはじまることを考えると少し躊躇するところもありますが、でも行きたいですね。

今度こそ…の思いが募る今年の竜王戦

先日ちょっとした用事で千駄ヶ谷の将棋会館にいってきました。駒袋が古くなったので買いに寄っただけという本当に小さな用事です。
いったことがある人ならわかると思いますが、将棋会館の前には掲示板があるんですが、そこに今年の竜王戦のポスターがどどんと掲示されていたんですが、なんとも力強いものだったのでおもわず1枚パシャリ。

今年は羽生さんと渡辺さんですが個人的にはお二人とももれなく大好きで応援しているものの、あと一つで永世の称号を手にできる羽生さんをついつい応援してしまいがちです。あと一つがなかなか取れないですからね。羽生さんと渡辺さんとなると、羽生さんが2008年の3連勝後の4連敗して敗れるという強烈な竜王戦の印象が残っていて、今度こそという思いは羽生さん本人だけじゃなくてファンの皆さんももっているんじゃないでしょうか。

10月20日からはじまる7番勝負、いまから楽しみです。