将棋倶楽部24はたしかに将棋的な面白みをたくさん味わえるけど、将棋を普及させるためには将棋ウォーズの仕様が正解なんじゃないかという話

将棋をやっていると「棋力は?」という質問を多くの人が受けると思います。よくある答えが「●●道場では初段で将棋倶楽部24だと11級です。ちなみに将棋ウォーズだと2段です」みたいな感じだったりするわけですが、これ将棋をやっていない人からするとはてなマークが大量に頭をよぎるみたいです。これは以前から将棋好きの人たちの間で悩ましい問題とされていることなわけですが、棋力の基準は基本的に相対的に決まっていくということが原因となっています。

将棋倶楽部24だと10級前後で、相当な強さの人がたくさんいます。もう世の中全体を平均としたときの数値とかけ離れすぎていて、参考にできないレベルな気がします。これは将棋倶楽部24がスタートする時に、棋力を自己申告させる仕様が問題を起こしているわけですが、上級者になればなるほど本当に強い人を知っているので「自分なんてまだまだ初心者」といったことを考えがちで、初心者レベルに初段者くらいの人がたくさんいることが問題を作っていたりします。

将棋ウォーズなどのように自己申告が一切なく、システムが相手を決めて、結果から決めていく方法だとこのような問題は解消されやすいわけです。さらに、将棋ウォーズだと同レベルの人がいないと自動的に似たレベルのコンピューターと対戦するという仕様があるおかけでて、初心者でも楽しさを味わうことができるようになっていて、長年本気でやっている人だけしか楽しめないという、将棋人口を増やすための足かせを解決できるのは非常にうれしい限りです。

ただ、将棋ウォーズの難点は、将棋倶楽部24と比べるとなぜか将棋的な深みのある手を指す人が比較すると少ないところでしょうか。なんというか、こう時間攻略みたいなところで勝負する人が、微妙なレベルの人とかだとすごく多いですよね。それもまた将棋といえば将棋なんですけど、難しいところです。

どちらが正解ということはないと思うんですが、普及させる活動ってすごく大切だと思うので本当の初心者にもやさしい、楽しさを味わえる仕様をもっと考えていってほしいなと思う次第です。そういった意味では将棋ウォーズはすごいですよね。実際、現在の利用者数みたいなのがどちらも表示されますが、ピーク時とかって将棋倶楽部24のほうがすごい少ないですからね。もちろん登録の手間とかの敷居の高さとかがあるので、簡単に比較はできないですが、それにしても利用者の差があるのは事実で、それが何を意味しているのかは、将棋が好きな人を増やすためには本気で考えていかなきゃいけないんじゃないかと思う次第です。