藤井聡太五段が朝日杯で優勝して六段に昇段

2月17日に行われた朝日杯将棋オープン戦で優勝して昇段して、ついに藤井聡太六段になりましたね。ただ勝ったというだけでなく、また内容がすごかったですね。この日は羽生善治竜王、広瀬章人八段という超強豪との公式戦ですから、内容の強さも驚かされるものでしたね。特に決勝戦は終始、読みをリードし続ける展開でまさに圧巻でしたね。対戦相手のお二人とも強さは圧倒的なだけに、これは純粋に藤井聡太六段が強いという結果に尽きる出来事だった気がします。

そして今回のニュースも一般メディアでもけっこう露出されていたのが印象的です。やはり若いスターの登場というのはどの世界でも大切なものですね。今年も活躍に期待したいです。

ただ、今回は広瀬章人八段と久保利明王将が立場上、少しかわいそうでしたね。スポットライトが羽生善治竜王と藤井聡太五段に当たりすぎていて、こう、なんともですよね。致し方ないとはいえ、察するに余り有るものがあります。

王将戦の第三局は久保利明王将が豊島将之八段を破って2勝1敗とリード

1月から始まった今年の王将戦は久保利明王将と豊島将之八段という、順位戦のA級でも名人への挑戦権をかけてトップ争いをしている2人の対決となり、いろんな意味で楽しみなタイトル戦。1勝1敗で迎えた第三局ですが、非常に強い内容で久保利明王将が勝利。いや、本当に強かったですね。振り飛車党はプロ棋士の中では非常に少ない中で、菅井竜也王位の獲得に続いて、久保利明王将がタイトルを防衛できたとするならば、これはアマチュアの振り飛車党の人たちにとってはうれしいお話です。決して豊島将之八段に負けてほしいわけではありませんし、むしろ応援しているものの、振り飛車党の方が激減していく昨今のプロ棋士界では、なんとか振り飛車党の方たちにも頑張ってもらいたいと思うのは私だけではないはずです。しかも、久保利明王将と菅井竜也王位の2人は、振り飛車といってもさばきの上手さと、重厚さという種類の違うタイプだけに、お二人が頑張ってくれるというのは、将棋界全体としての多様性という観点からも非常に重要な気がしています。もちろん豊島将之八段のことは好きですが、将棋界全体のことを考えると、、、と悩ましいところです。

いずれにしても、A級順位戦と王将戦、どちらも久保利明王将と豊島将之八段の2人の戦いからはしばらく目が離せそうにありません。次局も楽しみにですね。