佐藤天彦名人が76期名人戦を制して3連覇

先日の76期名人戦の七番勝負、第六局を制して佐藤天彦名人が3連覇を達成。同郷の身としてはうれしい限りですが、羽生善治竜王にも勝ってほしかった気持ちもあり、非常に複雑なところです。しかし、佐藤天彦名人の安定した強さが際立った七番勝負でしたね。
しかし、このクラスの横歩取りや居飛車の力戦調の勝負は、見ていておもしろい半面、アマ初段とか、その程度のクラスだともはやソフトなしでは理解しにくいところがあります。最終盤とかにまでいけばわかるものの、中盤以降は解説聞いていてもどちらが優勢かを自分の中で咀嚼することが難しいところです。

わかりにくく、難解であるからこそおもしろなと思うと同時に、これは将棋に興味がない人にすごさはまったく伝わないんだろうなとも思い、将棋の魅力の難しさを改めて考えるところにいたった次第です。

羽生世代にもがんばってほしいですが、若手の台頭というのは、次代を育てるという意味においてとても価値があります。若い世代の棋士は、若い世代のファンを作るためにとても重要で、基本的に自分を投影できる相手のファンになりやすいという人間の特性を考えると、次の将棋ファン層を作るためには、若手、そして女性の皆さんの活躍が、将棋界では必要とされるところです。羽生世代は当然、恐ろしい貢献をしてきましたが、その後がしばらく間があいてしまっているので、そこの空白期間のファンが抜け落ちており、ファン層の高齢化が構造的な課題ともいえます。将棋普及、そして歴史をつなげていくためには若手や女性の将棋指しの皆さんにぜひ頑張ってもらいたいですね。

羽生善治竜王と佐藤天彦名人の名人戦七番勝負がいよいよスタート

本日、4月11日からいよいよ第76期名人戦七番勝負がスタート。今回はこれまでにないプレーオフからの流れもあり、さらに羽生善治竜王の通算タイトル獲得100期目になるかもしれないというところもあって話題が盛りだくさん。注目度が本当に高いですね。羽生善治竜王と佐藤天彦名人の名人タイトルをかけた対局は、しばらく目が離せそうにありません。

しかし、羽生善治竜王を見ていると、心の底から”持っている人”っているんだなと思わされてしまいますね。昨年の永世七冠からの国民栄誉賞というものもそうですが、大事な時にしっかりと盛り上げてくれる、タイミングの良さというか、計算されたかのように物語がつながっていくところとか、偶然というにはなんだか確率がおかしいことが多い気がします。

このまま将棋界がさらに盛り上がっていくといいですね。

将棋・順位戦のA級プレーオフがかつてない面白い展開で目が離せない展開に

例年であれば名人挑戦者が決まっているころですが、今年のA級順位戦は6名によるプレーオフという史上初の事態というすごいことになりました。藤井聡太六段の活躍で、業界全体として盛り上がりを見せるなかで、このプレーオフの開催が起こるあたり、将棋界、しっかりもってますね。

A級順位戦でトップをひた走ってきた豊島将之八段と久保利明王将が初戦で対戦という、なんとも考えさせられるところからのスタートで、見事に豊島将之八段が勝利。その後、佐藤康光九段と広瀬章人八段を破り、3連勝で勢いを取り戻しつつある豊島将之八段。3月18日に、次の対戦相手となる羽生善治竜王との対戦ということで、3月いっぱいはまだまだ熱い対局で楽しませてくれそうです。

今年の将棋・名人戦の挑戦者がだれになるのか、今から楽しみですね。

順位戦で9連勝を決めてC級1組昇級が決定!加えて藤井聡太五段に昇段

先日のC級2組の順位戦での対局での藤井聡太四段と梶浦宏孝四段の対局。藤井聡太四段が勝利してついにC級1組昇級を決めましたね。9連勝で1年目で決めてしまうのはさすがですね。これで五段に昇段となり、将棋界全体としても非常にうれしいニュースです。ただ、個人的には梶浦宏孝四段を応援しているということもあり、この対局だけは非常に心がもやもやするものでした。中盤までは梶浦宏孝四段が優勢だと思われただけに、本当に残念です。でも、藤井聡太五段が勝つことは将棋界としては露出も増える良いニュースだと思いますし、やはりもやもやする状況です。今年は梶浦宏孝四段の昇級はなりませんでしたが、来年こそは達成していただきたいと心から思う次第です。

この対局以外にもA級の順位戦もあって、昨日は将棋ファンの皆さんは将棋三昧の一日だったのではないでしょうか。そのなかの豊島将之八段と三浦弘行九段との対局で、豊島将之八段が負けてさらに順位戦はさらに混とんとした状態になっており、こちらも目が離せない状態。今から最終局が楽しみですね。

B級1組で糸谷哲郎八段で昇級確定で来季はA級棋士。藤井聡太四段はひとつ抜けて8勝目でC級1組に単独首位

将棋の順位戦は毎年、年が明けると一戦一戦が非常に重い対局で、昇級者や降級者が決まるので目が離せません。先日は野月浩貴八段がB級2組で昇級きめましたが、今回は糸谷哲郎八段がA級への昇級確定。B級1組の残り人枠が誰になるかに注目が集まりますが、このままいくと阿久津主税八段、橋本崇載八段、谷川浩司九段の誰かになりそうですね。誰があがってもA級復帰組となりますね。そして注目が集まる藤井聡太四段は8勝目を挙げて単独首位に。このまま昇級できれば、将棋界全体としては良いニュースとなりそうです。残り数か月、毎対局が楽しみでなりません。

順位戦もいよいよ佳境。B級2組では野月浩貴八段が昇級確定。残り1枠は誰が勝ち取るのか?

B級2組で今期、絶好調の野月浩貴八段が早々に昇級を決めましたね。阿部隆八段との対局でも見事な受けで凌いでからの逆転と、ノっている人たちによくある、強い”引き”みたいなものがありましたし、本当に見事な勝利でした。野月浩貴八段、素敵でしたね。毎年のことではありますが、この時期になるとどのクラスでも昇級、降級をかけた緊迫感がありますが、B級2組は残り1枠となりました。現状の勝ち数から考えると畠山鎮七段、中村太地王座、北浜健介八段、横山泰明六段の4人に絞られた感じでしょうか。しかも、2月7日の次局は、中村太地王座と北浜健介八段の直接対決もあり、どちらかが昇級レースから落ちる可能性が高く、ファンならずとも見逃せない対局となります。

今から楽しみですね。

中村太地王座がB級2組の順位戦で痛い敗戦

先日、AbemaTVでも放送されてましたがB級2組の中村太地王座の順位戦の対局、痛い敗戦でしたね。今年こそB級1組かと思われていただけにかなりかなり痛い敗戦だと思います。この状況だと全勝は必須になってしまったので、上位陣の方たちの結果次第というなんとも難しい状況です。

中村太地王座は知名度も高いために将棋界全体のことを考えると、できればA級まで早くいってほしい棋士のひとりであると思います。なんとか頑張ってほしいところです。中村太地王座も今年はタイトルを獲得してますし、かなり充実した1年になっているのは明らかです。ここはファンのため、将棋界全体のためにもなんとか昇級、達成してほしいものです。